
日本におけるホウ酸塩によるシロアリ対策
アメリカカンザイシロアリにも効果を発揮します
日本では外来種のアマリカカンザイシロアリの発生が問題になっています。沖縄でも確認されています。このシロアリは、カンザイ(乾材)という名のとおり乾燥した木材(家の柱や天井裏の梁、枠材さらには家具や建具まで)に被害をもたらします。
普通のシロアリと違い、完全な駆除が非常に困難です。
というのも、普通シロアリの巣は地中にあり、そこから床下に侵入し土台などの木材を食害します。
シロアリは適度な湿気(水分)が無ければ生きていけませんので、被害部は主に1階の床下や壁内が中心です。
したがって床下に薬剤散布を行うことで、 駆除と再侵入の予防工事が同時に出来ます。これまでの薬剤の効力が有効な間(5年間)は新たな侵入はありません。ところがアメリカカンザイシロアリは特別な水分の供給源を必要としません。乾燥した木材の細胞に含まれるほんのわずかな水分だけで何年も生きていけるのです。
また、侵入経路もさまざまで、2階の軒先や窓、壁などあらゆるところから侵入可能です。 被害の範囲も専門家が見ても特定しづらく、完璧に調べるには壁や天井をすべてはがしてみなくてはならなくなります。
アメリカカンザイシロアリの原産国のアメリカですでに実績があるホウ酸塩木材保存剤によりその食害を防ぐことができます。
体長は10mm程度。頭部と顎のみ異常に大きく、褐色なのが特徴です(体は白色)。
体長は7mm程度。翅を入れると10ミリを超えます。全体的に褐色をしています。
ホウ酸団子のイメージによるホウ酸塩の毒性について
ゴキブリ駆除用のホウ酸団子はその殺虫力から強力な毒性を持っていると思われがちですが、殺虫効果は毒性にあるのではなく、生物とホウ酸塩の関係の項で述べたように虫の新陳代謝機能の無さに由来しているものです。ゴキブリやシロアリのような虫は代謝をつかさどる腎機能がないためホウ酸塩が体内に入り細胞中のホウ酸濃度が高まると、代謝反応に対応できず、死にいたります。
ホウ酸団子=毒=ホウ酸処理された構造材 の図式にはなりません。
また、ホウ酸処理された構造材のホウ酸は希釈されおり、シロアリに対しては有効ですが人間に対して全く問題にならないレベルです。
ホウ酸塩処理木材の効果は半永久的
ゴキブリ、シロアリ等に対して、基本的な代謝プロセスを長期にわたって阻害するので、従来の殺虫剤とは異なり、対象となる生物が耐性を獲得することもありません。
またホウ酸塩は不揮発性で化学的に安定で、使用中に蒸発したり分解したりしないので、地面に触れず、雨が直接かからない環境では効果が半永久的に持続します。
家をシロアリから守るメンテナンス費用の軽減にもなります。
シロアリに強い幸健ホームの工法
- 土壌処理&防湿シート(標準)
基礎を打つ前に、直接土壌へ薬剤を散布し、シロアリの好む湿気を防ぐために、防湿シートを敷き込みます。 - ベタ基礎(標準)
基礎が一体なので、下の地面から直接、シロアリが進入するのを防ぐことができます。 - JOTOキソパッキング工法(標準)
基礎部分であるコンクリートと土台の木材部分の間に基礎パッキンを敷くことによって、床下全周換気となり、従来の換気口に比べ1.5~2倍の換気性能を発揮するとともに、当社独自の65cmの高い基礎高(沖縄初)で、自然の対流を作ることにより湿気を寄せ付けません。
また基礎パッキンがコンクリートの水分を木材が吸収するのを防ぐため、土台の腐れを防ぎ、シロアリや害虫を寄せ付けない環境条件をつくりだします。
