No,91 光熱費値上げの自衛策
新年度が始まり一ヶ月が過ぎ、今年度の予算も成立して各種の政策が動き出しています。
しかし、私が気にしているのはエネルギー価格の高騰です。
近頃の原油の高騰に合わせて電気代の値上げが予定されています。また太陽光発電などの自然エネルギーの普及にともなう買取価格の負担増も今後懸念されています。特に沖縄は日本一光熱費の高い地域ですので、光熱費値上げの影響が特に大きい地域なので心配です。
そこで重要になるのが建築物の「省エネ化」です。
住宅の省エネ化とは断熱や遮熱などで空調の熱負荷を抑えて、省エネ設備の導入することで家庭での消費エネルギーを削減することをいいます。
省エネ化は光熱費の出費を抑える事に加えて家庭から発生するCo2の発生を低減することから環境負荷の低減にもつながります。
しかしながら賃貸住宅では工事を伴う省エネ化を行うには限界があります。そこで注目されているのが持ち家での省エネ化です。
持ち家であれば工事の伴う省エネ化が可能です。省エネ化と合わせて太陽光や太陽熱などのエネルギーを創りだす「創エネ設備」などを利用することで住宅の消費エネルギーをゼロにすることも可能になります。
ゼロエネルギー住宅のイメージ
加えて今年は国や自治体からの太陽光発電補助金や、太陽熱温水器、HEMS(ホームマネージメントシステム)などの普及促進のための補助金支援を受けることも可能です。
しかし、注意して頂きたいこともあります。それは省エネ設備の導入後に使用時間が以前よりも増えることにより、使用エネルギーが増加する場合がありますので使い方や住まい方にも工夫が必要になります。
光熱費を改めて見直すことで、今まで気づかなかったところで出費がかかっていたことが見えてきます。そこで光熱費見直しのオススメサイトを紹介したいと思います。
・みえる、くらべる、あなたのエネルギー生活、enervo(エネル簿) http://enervo.jp/
このサイトでは月々の電気代・ガス代を入力することでグラフとランキングで比較することが可能です。全国や県別で比較することができるので、地域で自分がどのランクにいるのかを把握することが可能です。毎月のデータを整理しておくことで省エネ設備導入の際のデータとしても使用できますのでぜひ活用してみて下さい。
エネル簿を使用した光熱費比較